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​ホレンコの友 
巻頭言 2025年1月号

「喜び、祈り、感謝」

日本基督教団:麻生教会牧師 上森俊明
「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。
 どんなことにも感謝しなさい」
(Ⅰテサロニケ5:16~18)

 
 「一年の計は元旦にあり」という成句があります。この意味を辞書で引くと、「四計の一。その年の計画は元旦に立てるべきである。まず初めに計画を立て、事に当たるべきだ。」(大辞林より引用)とあります。わたしはこの成句について「元旦に計画を立てるべき」という意味は知っていましたが、「まず初めに計画を立て、事にあたるべきだ。」という意味は知りませんでした。
 わたしは幾度となく元旦に志しを立てたり、年度の初めに事を始めたりしましたが、「三日坊主」になることが多く、結局、諦めたことも多くあります。「まず初めに計画を立て、事にあたるべきだ」という意味を知っていれば、すぐに諦めることもなかったのかもしれません。こんなわたしですが、事柄を前向きに捉える性格から、「三日坊主も三度続けば、継続する」(わたしが勝手に作った言葉)という精神で、身につけたこともいくつかあります。英会話もその一つです。毎年4月になると、英語を話せるようになりたいと思い勉強を始めていたのですが、長続きせずに挫折していました。けれども、幾度か「三日坊主」を繰り返すことで、今では、読み書きできるようになり重宝しています。
 数ヶ月前、ピアノを始めることにしました。思えば四〇年前から弾きたいと願いながら、挫折を繰り返してきたことです。今回、継続できるかどうかは分かりません。けれども、いろいろなことが整えられてチャレンジできることは、幸いなことだと思います。しっかりとした計画があるわけではありませんが、与えられている時に感謝して続けたいと思っています。
 日本基督教団の教師として召されて、宮津(京都)、今津(滋賀)、麻生(北海道)と、三つの教会にお仕えし、通算26年になります。飽きやすく何事も長続きしないわたしを、神さまは用いてくださり、麻生教会牧師と認定こども園麻生明星幼稚園園長の職を与えてくださいました。2018年4月に赴任して参りましたので、2025年4月をもって在任7年になります。この間、施設型給付を受ける幼稚園から幼保連携型認定こども園への移行、これに伴う礼拝堂と園舎の新築事業を担い忙しく過ごしておりましたが、健康が支えられて、無事過ごすことができました。まだまだ、この土地で成すべきことが与えられていると思っています。この先、どれほどの時が与えられているかは分かりませんが、神さまに感謝して、日々過ごしたいと願っています。
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