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ホレンコ
北海道マスコミ伝道センター
<horemco>
ホレンコの友
巻頭言 2025年2月号
「同窓会」
日本基督教団:琴似中央通教会牧師 秋山千四郎
皆さんは同窓会に出席したことはあるでしょうか。私はこれまで一度も出席したことがなかったのですが、数年前に生まれて初めて同窓会に出席しました。中学生の時のクラス同窓会です。実に、50年ぶりの再開でした。他のメンバーは数年に一度、集まっていたようですが、私は今回が初めてでした。
何せ50年ぶりですので、当然みんなは私が今何をやっているのか、どんな職業に就いているのか知らないと思っていたので、牧師になったことを説明しなければいけないな、と思っていました。「牧師になった」なんて言うと、みんなびっくりするに決まっています。「秋山、お前どうしたんだ。牧師になるなんて、何かよっぽどつらいことでもあったのか」……なんて言われるに決まっています。
それで、頭の中で牧師になったことの説明を予行演習して、少々身構えて同窓会に出席しました。ところが、こちらから話を切り出す前に、みんな私が牧師になっていたことを知っていました。なぜ知っていたのかと言うと、同窓会に出席した全員ではないけれども、その中の数名がホレンコを聞いていたからです。
「たまたまラジオを付けたらやっていた」「朝、仕事で車に乗ってラジオを付けていたら〝秋山千四郎〟という名前が出て来た。珍しい名前なので、あいつしかいない。秋山は牧師になったんだ」ということで、その話が伝わってみんな知っていました。本当にびっくりしました。同時に、とても嬉しかったです。正直、「ホレンコって一体どれぐらいの人が聞いているのかな」なんて思うこともありますが、案外聞かれています。少なくとも私の同級生たちは聞いていました(たまたまだけど)。
オマケの話をしますと、同窓会を行ったのはテレビのワイドショーなどで、ある新興宗教のことを連日取り上げていた時でした。それで「秋山は宗教がらみの仕事に就いたのか」と、少々偏見があっても仕方ないなあと思っていたのですが、みんなこんなことを言ってくれました。「いろいろと宗教の問題があるみたいだが、秋山の宗教はちゃんとした宗教なんだろう。がんばれよ。俺たちは応援してるよ」と。泣きはしませんでしたが、涙が出るほど嬉しかったです。
聖書の御言葉を聞きましょう。「恐れるな。語り続けよ。黙っているな。わたしがあなたと共にいる。この町には、わたしの民が大勢いるからだ」(使徒18:9-10)。
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